ひとつの映像が生まれるまで(制作の裏側)
- FlexiblueDesign
- 5月11日
- 読了時間: 3分
こんにちは、FlexiblueDesign榎本です。
「3D映像やCGを依頼したいけれど、どんな手順で進むのかよくわからない」というお声をいただくことがあります。
そこで今回は、お客様のアイデアを映像という形にするまでの、基本的な制作の流れをご紹介します。
1. モデリング:まずは「形」を作る
すべての始まりは、デジタル空間に「形」を生み出すことです。
使用しているソフト: Blender(汎用性が高く、複雑な形状も得意)、Plasticity(精密な製品モデリングに最適)

写真や図面、スケッチをもとに、まずはものの骨組みや外形を作っていきます。
3DCGの形は、無数の小さな三角形や四角形の「面(ポリゴン)」を組み合わせて作られています。図面やイメージをもとに、このポリゴンを積み上げながら外形を整え、細かなディテールまで作り込んでいく工程です。
2. マテリアル設定:形に「質感」を与える
形ができあがったら、次は「表面の質感」を決めていきます。

金属の光沢、ガラスの透明感、布の柔らかさ——そういった素材感をひとつひとつ設定していく工程です。光が当たったときの反射や影の出方が決まるのもここで、一気に実在感が増していく瞬間でもあります。
3. アニメーション:命を吹き込み、「動き」を作る
質感が整ったら、いよいよ動きをつけていきます。ここで登場するのが、最新の映像制作に欠かせないツールたちです。
使用ソフト:
Blender(モデリングだけでなくアニメーション制作に関する機能も充実しており、カメラワークや物体の動きをひとつのソフトで組み上げられる)
Unreal Engine 5(もともとゲームエンジンとして開発されたソフトで、映画のような高品質な映像を素早くプレビューしながら制作できる)
Houdini(煙・水・炎など、複雑な自然現象の動きを物理的に計算して再現するシミュレーションが得意)

タイムラインと呼ばれる時間軸の上に「キーフレーム」を打ち、カメラやオブジェクトの動きを細かく設定していきます。「この瞬間はここにある、次のこの瞬間にはここへ移動している」という点と点をつなぐことで、なめらかな動きが生まれます。
4. プレビューとレンダリング:時間をかけて「映像」を書き出す
制作において、最も重要でありながら最も時間のかかる工程です。

3Dデータを最終的な動画ファイルとして書き出す「レンダリング」という作業は、最新の高性能PCを使っても、1フレーム(1/30秒)ごとに数分〜数十分という膨大な時間がかかります。
そのため、確認の段階ではあえて解像度を落とした「ラフ(下書き映像)」をお見せするようにしています。まずラフで動きや構成を確認していただくことで、手戻りを防ぎ、スムーズに進めることができます。
5. 仕上げ(コンポジット):最後の「磨き」をかける
書き出した映像に、最後の仕上げを加えていきます。
使用ソフト: After Effects、Premiere Pro

色味の微調整、光が滲むようなフレア効果、テキストの挿入、効果音の追加——いくつもの要素を重ね合わせながら、最終的な一本の映像へと仕上げていきます。



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